契約書を作成したけど、このままの内容で良いのか不安になることはありませんか。自分達にとって不利ではないのか、法律的にアウトな内容はないのか、後で問題になるような曖昧な表現はないのかなど懸念事項がたくさんあるでしょう。契約は大体はインターネット上にあるテンプレートを参考にして作成することが多いですが、契約書によって必要事項が変わってくるので、レビューが必要です。これから契約書のレビューを行う重要性やチェックポイントを紹介します。
目次
契約書のレビューを行う理由や意味
契約書は、当事者同士で作成して交わしてしまうとことも多いです。しかし、専門家にレビューしてもらってから契約を交わす方が安全でおすすめです。これから契約書のレビューがなぜ大事なのか、理由や意味を解説します。
トラブルを未然に防げる
ビジネスにおいて取引基本契約書や業務委託契約書、代理店契約書など様々な契約書が交わされます。契約書の作成はインターネットのテンプレートを参考に作成する方が多いでしょう。しかし、契約書によって内容が違ったり、ルールが違ったりするので、そのまま契約を交わしてしまうと、後でトラブルになることがあります。しかし、きちんとレビューを行えば契約の有限性が高まるので、きちんと守られることが多いです。
不利な内容の場合は改善できる
契約書の中には、曖昧な表現や法律的に良くない契約が交わされることもあります。特に曖昧な表現は、自社に不利な内容になっていることもあるため、後で痛手を負ってしまう可能性もあります。この場合、専門家にレビューしてもらえば、曖昧な表現を明確な表現に正してくれたり、法律的に良くない契約を修正してくれたりするので、より良い内容の契約書を作成することができます。また、後でトラブルになりそうな項目の解決策も提示してくれるため、万が一予期せぬトラブルに見舞われても円満な解決ができます。
契約書のレビューでのチェックポイント
契約書のレビューをする上で、実際に専門家が確認するチェックポイントを紹介します。
必要な事項が記載されているか
どの契約書にも必要な当事者の記載、契約締結日の記載、契約目的の記載、反社事項などが記載されているかの確認を行います。上記の記載事項は必要な条件で、これらが記載されていないと契約書として成り立ちません。他にも例えば売買目的の契約書の場合、売買の目的、売買の代金額、支払い方法や支払い時期、契約が守られない場合の処理方法、目的物に何か不備があった場合の処理方法の記載も必要です。このように契約書によって必要事項が変わってくるので、専門家がきちんと見てくれます。
必要ない条項が入っていないか
契約書では必要な事項の記載が必要ですが、必要のない事項は消さなければいけません。例えば、秘密事項契約において秘密事項が守られていない場合は契約の解除を認められますが、法律的な視線で見れば、契約の解除は合理性がありません。このように一般人には分からない法律的な目線で1つひとつ確認してくれるので、必要のない事項を外せます。
遵守できない条件を確認する
こちら側が提示している条件や相手側から提示されている条件で、遵守するのが難しい場合があります。例えば、秘密事項契約において、相手側がきちんと守っているかを確認するために事務所に立ち入って確認するという事項があったとします。
しかし、いくら契約を結ぶ関係にあるとしても、相手の事務所に立ち入って確認するという行為は受け入れがたいです。相手を受け入れしまうと他の仕事を見られたり、他者と結んでいる秘密事項契約の内容が漏れてしまったりする可能性があるからです。専門家にレビューしてもらうと、このような守れない条件を譲歩できる範囲で提示してくれます。
契約書レビューの主な流れ
最後に、契約書をレビューする主な流れを紹介します。
契約書の原案を提出
まずは専門家に手渡しやメール、FAXなどで契約書の原案を提出します。その際に特に念をいれてチェックしてほしい箇所や予算、納期などの懸念事項を伝えます。契約書のレビューにおいて、専門家ときちんと話し合うことで、お互いの伝えたいことが分かるので、今の仕事の状況や契約書に関係すること全て伝えておきましょう。
修正事項の確認
契約書の原案を提出すると修正案が返ってきます。なぜ修正が必要なのかは専門家が説明してくれる場合が多いので、理由を知れて便利です。修正案はこちらが修正し、確認して完成です。また、場合によっては契約交渉に関するアドバイスや代わりに交渉してもらえることもあるので、希望する場合は申し出てみましょう。
レビューで契約書の間違いを減らそう
契約書のレビューをしてもらうことで、不利な条件や必要のない条件を消すなど契約書の有限性が高まるのでおすすめです。ここで紹介したのを参考に、ぜひ契約書のレビューを検討してみてください。