近年、サーバーをクラウド化することによって業務の効率化を目指す企業が増えています。
しかし、クラウドについての知識を持っていないと、クラウドの力を最大限に発揮させることができなくなってしまいます。
そこで今回は、クラウド化の基礎知識であるサーバーの種類と仕組みについて紹介いたします。
目次
レンタルサーバーとは?
クラウドの力を最大限に発揮させるために、まずはレンタルサーバーについてしっかりと理解することが大切です。
ここでは、レンタルサーバーについて詳しく解説いたします。
サーバーの役割
サーバーとは、パソコンやスマートフォンなどからのリクエストに基づき、自身が保持する情報を提供するコンピューターです。例えばホームページを閲覧する際には、パソコンやスマートフォンなどを通してサーバーに対してリクエストが送られます。リクエストに沿った情報をサーバーが提供してくれるため、ホームページを閲覧できるようになるという仕組みです。
レンタルサーバーはどんな仕組み?
レンタルサーバーは、基本的にサービス事業者からレンタルしたサーバーのCPUやメモリ性能を複数が共有して利用します。各々スペースが確保されていますが、共有する部分が多く、他ユーザーの影響を受けやすいという特徴があります。
設定などを自由に変えることのできる専用のサーバーをレンタル、導入することも可能ですが、運用や設定はユーザー自身が行う必要があります。そのため、専用サーバーをレンタルする場合には専門知識が必要になります。
ドメインとは?
ドメインとは、インターネット上に存在するネットワークやコンピューターを識別するための名前です。しばしばインターネットにおける住所のようにいわれることもあります。
独自ドメインとサブドメインの2種類があり、それぞれ仕組みが異なります。独自ドメインはユーザーが独自にドメイン名を決めることができ、好きなように利用することができます。対してサブドメインは、独自ドメインを複数のユーザーに割り振ることを目的に細かく分割したドメインです。
レンタルサーバーとクラウドサーバーはどう違う?
レンタルサーバーにはいくつか種類があります。
レンタルサーバーの種類
共用サーバー
1台のサーバーを複数名のユーザーで共有するタイプです。
コストが安く、サーバーの運用や設定はサービス事業者が行ってくれますが、カスタマイズの自由度は高くありません。
専用サーバー
1台のサーバーを特定のユーザーが占有するタイプです。
共用サーバーに比べカスタマイズの自由度やスペックが高いのが特徴ですが、設定や運用を自分で行わなければならず、専門的な知識が必要です。
VPS
仮想専用サーバーとも呼ばれ、共用サーバーと専用サーバーを合体させたようなタイプです。複数のユーザーで1台のサーバーを共有しますが、サーバーの中でユーザーごとにスペースが設定されているため、専用サーバーのような自由度があります。
共用サーバーよりもスペックが高い分、専用サーバーのように運用や設定を自分で行う必要があります。
クラウドサーバーとの違い
クラウドサーバーは基本的にはVPSと同じような仕組みですが、必要に応じてCPUやメモリなどのスペックを変更することが可能です。サーバーの容量も必要な分だけ増やすことができるので、臨機応変にサーバーを構成することができます。料金は使用した分だけ発生する場合がほとんどです。ただし、長期利用の際にはランニングコストが高くなってしまう可能性があります。ユーザーそれぞれに料金が発生するため、利用者が多い場合は注意が必要です。
レンタルサーバーを契約する
レンタルサーバーの契約について詳しくご紹介いたします。
レンタルサーバーを契約する前に、しっかりとチェックしておきましょう。
ドメイン名を登録
レンタルサーバーを契約して独自ドメインを利用する際には、どのようなドメイン名を登録するかをあらかじめ決めておきましょう。既に利用されているドメイン名は登録できないので注意が必要です。
ドメインを関連付ける
取得した独自ドメインをホームページなどで利用できるようにするためには、DNS(Domain Name System)の設定を行う必要があります。レンタルサーバーサービスはほとんどの場合この設定を代行してくれます。
レンタルサーバーの選び方
レンタルサーバーサービスを選ぶ際には、まずレンタルサーバーの性能が利用目的に適しているかを考えましょう。容量や機能の数が多ければ多いほど料金も高くなってしまいます。また、初期費用やドメインの取得費用、更新費用などの料金も必要になります。そのため、対費用効果を考えて選ぶ必要があります。そして、選ぶポイントとして最も重要であるといえるのが、サービスを提供する企業が信頼できる企業であるかどうかです。サポート体制の充実具合やどのようなセキュリティ対策を行っているのか、利用ユーザー数などから複合的に判断し、契約後に安心してサーバーを使用できそうな企業を選びましょう。
まとめ
レンタルサーバーの仕組みや契約の流れ、ポイントなどをしっかりと把握しておくことで、導入をスムーズに行うことができます。自社のビジネス形態に合わせたプランを選び、生産性の向上を目指しましょう。