日本での電子契約の普及率と広まった理由を詳しく解説

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日本での電子契約の普及率と広まった理由を詳しく解説

電子契約は、紙媒体に比べてセキュリティ面や費用面、利便性に優れており、近年導入する企業が増えています。しかし、具体的に日本ではどれぐらい普及されているのか分からない方も多いでしょう。これから電子契約の導入を考えている企業の参考になるよう、具体的な数字とその理由を紹介します。

 

電子契約の普及率はどれぐらい?

「電子契約」とは商取引を電子化できるサービスのことで、判子の代わりに電子署名が用いられます。世界では2億人を超えるユーザーがおり、時間や場所、デバイスに関係なくクラウド上で文書の送信や署名、追跡、保存ができます。

このように契約書のデジタル化が進んでいますが、日本ではまだまだ紙の契約書が根強く残っており、電子契約が導入されていない企業も多いようです。ここから、日本でどれぐらい電子契約の普及がされているのか、具体的な数字を紹介します。

 

2018年時点で40%以上普及している

JIPDEC(日本情報経済社会推進協会)が2011年から継続して行っている「IT活用に関わる調査」は、2018年も実施されました。

調査概要は、以下の通りです。

 

・対象は2000人

・50人以上所属する国内企業に勤務している

・情報システム・経営企画・総務・人事・業務改革系のいずれかの部門に所属している

・IT戦略策定または情報セキュリティ従事者である

 

調査の結果、2018年時点、日本では電子契約を導入している企業が40%を超えていることが分かりました。日本では古くから印鑑の文化が根強く残っており、電子契約を導入するスピードが遅かったです。しかし、現在では、電子契約が広く注目されており、導入を進める企業が着実に増えています。

 

■最も多かったのが製造業

電子契約を導入している企業の業種は様々ですが、中でも製造業は28%を超えており、いちばん数が多かったです。製造業に次いでサービス業が多く、その次が情報通信業です。他にも、金融業、保険、卸売、小売などが多くなっています。

業種ではなく、会社の中の所属部門に視点を当てると、情報システム部門がいちばん電子契約を導入しています。また、会社の役職では部長がいちばん多く、次に課長、係長、主任が回答の80%を示しています。

情報セキュリティ部門や情報系の部門が多いのはセキュリティ関係やリスク管理、製品選定、コンプライアンスに関係する職種だからでしょう。電子契約は、セキュリティ面で紙の契約書よりもセキュリティ面で勝るため、情報漏洩を防止する効果が期待できます。

 

電子契約の検討を含めると60%以上

電子契約は、検討している企業を含めれば60%以上を占めています。ITの発展にともない、電子契約の需要が高まっていく一方でしょう。そのため、電子契約の導入を前向きに検討している企業が多く、これから導入する企業は増えていきます。

 

電子契約の肯定派も着実に増加

昔ながらの判子の文化により、紙の契約書しか認めない人も少なくありません。電子契約を頑なに導入しない企業もあるでしょう。しかし、調査の結果を見ると電子契約を肯定している企業が増えており、否定的なユーザーは減少傾向にあります。このように、電子契約の普及は今後も着実に増加していくという道筋が予測されます。

 

参考:JIPDEC(一般財団法人日本情報経済社会推進協会)ホームページ

https://www.jipdec.or.jp/archives/publications/J0005080

 

電子契約が普及した理由

電子契約が普及される裏には数多くの理由があります。ここから、電子契約が導入されるようになった理由をいくつか紹介します。

 

作業を効率化できる

紙の契約書は作成、印刷、製本、捺印、郵送という長いプロセスが必要です。作業の量が多く時間も手間もかかります。さらに、修正がある場合は取引先から送り返されることもあります。その度に郵送を繰り返さなければならないので、完成までに数週間かかるケースも少なくありません。

その半面、電子契約は印刷、製本、郵送の手間がなく、電子メールで取引先に送ることができます。業務の工程が減り、時間が短縮できるので作業の効率化が進みます。

 

セキュリティ面で安心

電子契約書では、印鑑の代わりに電子署名とタイムスタンプが使われます。この2つを使うことで契約を書いた本人が作成していることが証明されるシステムです。紙の契約書の場合は第三者の手により内容が改ざんされる恐れもありますし、場合によっては誰に変更されたのか分からないことも多いでしょう。それに比べ、電子契約書は原本をデータ上で保存できるので、万が一改ざんされてもデータの復旧ができます。

 

コストの削減ができる

紙の契約書の場合は「印紙」を貼らなければいけないシステムがあります。「印紙」は契約の金額によって決まりますが、大きい契約や契約の本数が多い会社は印紙代が大きな金額になることも少なくありません。電子契約では印紙税法により課税の対象外とされているので、印紙代が節約できます。他にも、製本する必要がないため、印刷代も節約できるでしょう。

 

電子契約の普及はますます進んでいる

電子契約の普及は年々増えていく傾向にあります。電子契約を導入することは契約書の作成などの作業を効率化させ、コストダウンもしてくれるので非常に大きなメリットがあります。

また、セキュリティ面でも安心できるのでおすすめです。電子契約をこれから導入する企業はより増えていくので普及はますます進むでしょう。

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